医学、医薬偏重の弊害
アデル・デービス(アメリカの最も著名な栄養学者)は以下のように述べている。
既に1950年代に刊行され、日本でも1972年に翻訳版の初版が刊行された。
栄養学は年を追って複雑になり(次から次へと解明されて)体内での重要な化合物に関する大切な知識は増える一方で難解になってきた、と記されている。
しかるに日本での栄養学の認識度は低く、栄養士の仕事と言えば病院の医師の風下におかれているのが現状だ。
医学、医薬偏重の弊害が国民の健康状況を更に惨いものにしている。
食物が胃腸で消化吸収されると原料Aは次にBになり、さらにBはCに、CはDに、DはEへと次々に新しい成分に作り変えていく。
その各プロセスにビタミン、ミネラル、アミノ酸などの必須栄養素が必要である。
何かが欠乏すると、例えばCからDへの反応が進まないので、必要不可欠のDもEも不足し、また,Cが過剰になって毒作用をおこすこともある。
すでに、初版以来70年を経過した今でも日本では、各社が単独栄養素の効果のみを宣伝している。
昼食に、高カロリーのトンカツ弁当を食べ、黒烏龍茶を飲めば脂肪やカロリーが落ちると錯覚している人が多いのは正確な情報を伝えない食品業界、健康食品業界の売れさえすれば良いとの企業論理に国民は翻弄されている。
バランス栄養食で肥満も痩せすぎも病気も縁がない日本を作りましょう。